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【独占】VistAA・おちゃまる。選手が語る2023-24シーズンと函館世界大会への"思い"【モルックジャパンオープン直前特集インタビュー】

木の棒を投げて木の棒を倒すレジャー・モルック。それを競技志向で行う大会は現在毎週のように開催されていますが、日本モルック協会が開催する大規模大会は年に数回のビッグイベント。

その1つである「第2回モルックジャパンオープン」(今治)の開催が今週末6/1~2に控えるなか、現在最も2024年8月・初の日本開催となる函館世界大会の「国別代表対抗戦」の日本代表に近いと言われている、VistAA所属のおちゃまる。選手にインタビューを行いました。

世界大会の「国別代表対抗戦」は、3日間のうち初日である8/23(金)に開催予定。各国の代表チームによるトーナメントとなり、昨年日本代表は初の決勝進出を決め最終的に準優勝。自国開催の今年、悲願の初優勝を狙っています。

その日本代表選手を決定する選考は、去年の世界大会後から約1年間にかけて行われています。

日本モルック協会(JMA)主催の公式大会、およびJMAが公認する団体による公認大会の一部が選考対象となっており、規模やエントリー選手数から算出されたいわゆる「JMAポイント」が順位によって与えられるというポイントレースによって、最終的に上位3名が日本代表選手に選出されるというシステムです。

今シーズンのJMAポイント対象大会は全12回、全国各地で行うということもあって代表入りを狙う選手は仕事や学業などがあるなか週末は遠征をしながら試合に出る、という多忙な1年を過ごしてきました。

そして(記事公開時)今週末2024/6/1~2に開催されるジャパンオープンは、最もポイント配分が大きい大会の1つであり、最後の選考大会となるため、可能性のある選手がどれだけ勝ち抜きJMAポイントを獲得するかが、大会自体の結果と同じくらいに注目されています。

そんな中、記事公開現在ポイントランキング堂々の1位をキープしているのが、VistAA(ビスタ)所属のおちゃまる。選手。茨城そして北関東を代表するチームとして君臨するVistAAの強さの秘密や、今シーズンを振り返っての感想、ジャパンオープンや函館世界大会への意気込みを、今回独占インタビューという形でお聞きしました。

おちゃまる。選手 X(旧Twitter)

モルックチーム VistAA X(旧Twitter)

(インタビュアー カクシトイスタ貝塚)

きっかけはよっち選手の「ゴリ押し」

はじめたのは2020年の6月か7月くらい。ちょうど4年になると思います。

きっかけは、今同じチーム(VistAA)で、もともとの友達でもあるよっち(Yotch選手)とか後輩とかとボーリングとか麻雀とかをしていた集まりがあって、バーベキューをした日に、よっちがモルックのセットを持ってきたんですよね。そのときはモルックを知らなくて、よっちがやりたいから持ってきたんですけど、そのときは結局やらなかったんですよね(笑)。その日は食いつかず。

次のボーリング終わりに、よっちがどうしてもっていうんで夜の9時とか10時にやることになったんですよね。最初は芝の公園でした。やってみたら割と楽しかったし、ボーリングよりもお金がかからないし時間の制約もないのでいいねということになって、そこからはほぼ毎日やってましたね。

ずっと芝でプレーしてました。砂のグラウンドでやるって概念がなかったですね。数ヶ月毎日ずーっと投げてました。

あるとき、よっちが今度は大会があるぞというのを見つけてきたんですよね。それが「モルワングランプリ」でした。その茨城予選が初めての大会であり試合でした。

※モルワングランプリ…2020年に開催された、都道府県予選→地方予選→決勝大会と続く大規模大会。コロナ禍の影響もあり決勝大会まで期間が空いたが、VistAA(よっち、おちゃまる。、GS)は初の大会出場ながら決勝大会に進出した。

モルワングランプリ自体は関東予選でコロナ禍の影響で止まっちゃうんですけど、YUKIさん(現・市川Mölkky GYM)が開催した小規模の大会で優勝したのが、個人では初めてでした。

モルワングランプリでは(旧)Mölkky CLUB JPのアキ・げんき選手のペアと対戦しました。これもフルセットまでいったんですけどなんとか勝つことができました。

(アキさんとげんきさんはインタビュアーのチームメイトだったんですが、この2人は仕上がっていたのでそうそう負けないとは思っていたのですが…今も動画に残っている名勝負でした。動画も残っているので貼っておきます)

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僕は「井の中の蛙」なんじゃないか?と思ってたんですけど、よっちが今度は池袋で練習会があるという話を持ってきて。それが「RATEL(池袋拠点の強豪チーム)」のカワノ選手やササキ選手だったりするんですけど。それで僕とGS(GS選手)も行こうということになったのですが、内心は本当に強いのか?という疑問もあったんですけど、試合を申し込みにいくというのは初めてでした。10番勝負だったと思います。

結果としては2人に6-4で勝っちゃって(笑)。俺らって一番うまいのかな?とか、やっていけるんじゃないか、って自信になる出来事でした。マンガのストーリーならここで負けるんですけど、たぶんあそこで負けていたら間違いなく今まで続けていないので、あそこで勝っていて良かったかもしれません。

「波」の期間と、2023-24シーズン、世界大会に向けた激動の今シーズン

2021年くらいからは個人的にちょっと調子が落ちたと思っています。

まわりから強い、って思われるようになったことを自覚して、パフォーマンスが出なかった。プレッシャーになっていたと思います。2年間くらいは自分の中では気持ちよくプレーできていない時期が続いていました。ベストの状態が出せなくて、チーム戦も成功率が下がっていたのを覚えています。波があるけど悪いときのほうが多い。

2023年の世界大会が終わって、これは良くもなく悪くもなく、という感じでした。VistAAとして出場して、最終順位はベスト64?32?とかでしたね。思ったよりは高くなかったです。

その後、すぐ和歌山でWamöカップがありました。ペア戦とチーム戦があって、ペア戦は暑すぎてダメ、チーム戦は個人的には全然ダメで、セットによってはベンチに下がったりしました。どうにかしないとな、という思いがありました。

JMAポイント対象の大会は2つ以外は出ました。

その中では、山形の「ハチノス 2023」、あと鹿児島の「第10回モルック日本大会」で優勝することができました。ほか、熊本で開催された「第1回X10 Tournament」で準優勝があったり、「第1回宮城モルックダービー」がベスト4というのが主な成績ですね。意外と勝ちまくったわけでは無いんですが、順調にポイントを積み重ねることができました。タクマ選手は3つ優勝しているのですが、配点が低い大会だったのが影響したと思います。

(日本大会決勝アーカイブ。1:08:36から)

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一番印象に残っているのは「ハチノス」です。個人戦だったのもあり、その日は絶好調で誰にも負ける気がしませんでした。

危ない場面もあるけど、感覚的なところで、指のかかりがとても良く、腕が軽く振れるので調子いいな、と。悪いときは重かったりするんですが、リリースのときに指で弾く感じなんですが、そういう感覚も全部良かった。リラックスもできたし、小技も決まる。

グラウンドとの相性も良かったです。赤土っぽくて、バウンドした後の動きを操作しやすい感じがありました。自分はそういうグラウンドが好きで、関東にはあまりないんですが、雨が降ったときの地面は近いと思います。湿った感じですね。他の人は苦手だったり嫌がりますが、自分は大丈夫ですね。

「点」にこだわる

高めに投げるタイプなんですが、特に棒を転がさずに止めたいときに高く投げています。「点」で当てる感じ。当たるのは「線」で通すことだと思うけど、コンディションに影響されないし、「線」だとどうしても取れない場所もあるけど、「点」なら取れる。本当は「点」も「線」もどっちも使えればいいんですが、基本は高め重視ですね。

(最近の流行りは低めの軌道になっているが、高めにあこがれている人は多いと思います)

高く投げて当たる感じがカッコイイんですよね。滞空時間が長くてノーバウンドで直接当たるときの気持ちよさってのはアレでしか得られない。

芝でもどこでも当てられるってのも利点ですね。

そんな感じで山形は完璧な日でした。今までで一番だったかも。

日本大会もその調子を引き継いでいたので、予選からほぼ外さずに上がれました。決勝までは1回か2回くらいしかミスがないんじゃないかな。GSも良くて、むっすー(むっすー選手)はそこまででもなかったけど、決勝で持ち前の勝負強さを見せつけてくれた。

VistAAの「うまさ」

VistAAとして優勝したことはそこまで多くなくて、まったくないわけではないんだけど、数えるくらい。個人に比べてチームとして成績を残せてないなっていうのはあったので、日本大会っていう大きなところで勝てたのは良かったです。

VistAAは最初3人(よっち、おちゃまる。、GS)で、今は6人(Yu Miyauchi、まる、むっすー)。拠点も違うので、チーム練習は今はほぼゼロですね。一緒にはやってないですが得意不得意はわかってるし、モルックという競技自体がそれでもいける仕組みなのでそこは問題ない。

チームでの役割は、中~遠距離は自分の担当かなと思ってます。自分が投げるのが一番いいと思ってる(笑)。

逆にバックハンドはすすんで使わないので、そこは他のメンバーに任せたい。使用率でいったら1%とかじゃないかな(笑)。あとふわり(ロブ)とかも任したいけど、できないわけではない。

VistAAのスタイルはシンプルなところ。自分が攻めるというよりは相手に攻めさせて反応する。相手のミスに対してしっかりカウンターを決める。大会はいろんなレベルのチームや選手と対戦するけど、確実に勝ちを積み重ねるためにシンプルに強いプレーをし続ける。追い込まれたときにリスクを取って勝負する。個人としても相手の出方を見て戦うタイプですね。

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(今はJMAポイント暫定1位で、可能性は100%ではないけど、ジャパンオープンである程度の成績になれば代表入りの状況です)

もしかしたら(暫定3位までの)VistAAが丸ごと入れ替わる可能性もある(笑)。

VistAA3人で代表入りできるのがベスト。自分たちがちゃんと勝ち上がればいいので大丈夫だと思う。

(インタビュー時点で)ジャパンオープンは2週間後。場所はみんなが苦戦しそうな場所(今治市市営スポーツパーク。人工クレイのテニスコートで開催される)だけど、さっきもいった通り自分にとっては良さそうな感じ。なので優勝できなくもないかなと思ってます。20%くらいは優勝可能性があると思う。

今年の函館大会は(ヨーロッパ開催でないということもあって)海外勢が少ない、ほぼ日本人じゃんとか言われてるけど、そんなのは関係ない、優勝のチャンスだと思ってる。「世界一」っていう事実は変わらないし、メディアとかにアピールすることもできるし、初めて世界一になった日本チームという称号がほしい。

有利とかはなくて、戦う以上日本選手も海外選手も対等だと思ってる。天候、特に暑いのは日本人も同じ。とにかくなかなかないチャンスなので逃したくない。

本戦(チーム戦)はVistAA6人で出る予定。(セットは各4人出場なので)ベンチメンバーが出てしまうというのもあって、いいのかな?というのもあったんだけど、長期戦なので6人構成を活かしていきたい。

指導者としてのモルック

荒川区の宮前公園で開催されている「モルックカレッジ」というイベントで、体験会に来てくれた初心者の方たちに指導?的なことをしています。ルールを説明するところから、スキットルの立て方、投げ方、スコアの書き方にはじまって、早々に試合形式で体験してもらいます。わからないことがあったらドンドン質問してもらう形式で、こっちからガンガンアドバイスはしないです。言われたことに答える。

ちょっとプレーした経験がある方からは、投げ方や握り方について聞かれたことが何回かありました。どう投げてるかってのを知りたいみたいですね。水平を保つコツとか。でも、自分は細かく決めて考えて投げてるタイプではないので、なんとなくフィーリングで伝えてます。中心だと思うところを棒を触りながら見つけて、そこに中指と薬指をあわせるっていう。

どうしても自分でみつけるしかなくって、結果全員投げ方が違う。人の投げ方はしっくりこないので、自分のベースに他人のアイデアを取り入れるというやり方がいいと思う。

「偶然」を操る

いろんなモルックの動画を観ることがあって、その中でいわゆる「ミラクル」が起きることがあるんですけど、それ自体は偶然から起きる「ミラクル」なんだけど、もしかしたら自分で再現できるんじゃないかってのを調べたりします。

昔、斜めに曲がって偶然縦に並んだ手前のスキットルだけ取れたことがあって、自在に使えるようになればすごいんじゃないかと思って練習しました。今では比較的多くの人が使うようになった技の一つになっているのえ、同じようにして、そういう偶然を技にできないかってのは研究しています。

そういう技はあえて汚くなげる、キレイという概念にこだわらず投げるのがヒントだと思う。

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函館後のモルック

今の代表選考システムが終わるってのは知ってて、JMAがやる大会の仕組みが変わるのは、具体的ではないですが把握しています。世界大会後はどうなるのか…

ポイントレースがなくなるのが、選手目線だとモチベーションダウンになっちゃうかなと思います。ランキングっていうものがあってそれを目指すのがモチベだったと思うので、今シーズンは大会数が多かったとは思うものの、なくなるのは少しさみしい面もあります。

シーズンを通しての「何か」はあってほしいですね。ポイントは目に見えて強さや調子がわかりやすかったので。個々の大会の優勝とか成績はどうしても薄れてしまう。

ともかく、世界大会はもう2ヶ月くらいに迫っているので、まずはコンディションや体調を整えてのぞむことを目指します。

モルックのスタートから、目前に迫ったジャパンオープンや世界大会について語ってくれたおちゃまる。選手でした。今シーズン最も活躍したといっていいキーパーソンに注目です!多忙ななかインタビューに対応していただきありがとうございました。

おちゃまる。選手

茨城を拠点に2020年から活動する強豪モルックチーム「VistAA(ビスタ)」のオリジナルメンバー。中長距離の制度と勝負強さを武器に、今シーズン(2023-24)の代表選考ポイント(JMAポイント)レースでは最終のジャパンオープンを前に暫定1位を走る。

2023.4-8に開催された「モルック関東プライムリーグ シーズン1」では北関東ライラックスに所属。3試合出場、QH率71.4%、OPT9.50、フィニッシュスロー成功数6。その後は大会遠征に集中するためクラブを離れている。

最近は「宮前公園 モルックカレッジ」で講師として活動することもあり、自らの技術向上と普及活動に努めている。誰に対してもフレンドリーな姿勢も魅力。

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