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【モルック配信ノウハウ④】Android用の高機能配信アプリ「IRL Pro」の使い方(上級者向け)

全国のモルックファンの皆様、おはようございます。全国モルックカレンダーを運営しているカクシトイスタ貝塚です。

不定期に更新しているモルック動画配信に関するノウハウ集ですが、今回は自分がライブ配信に使用しているアプリについて紹介します。

※今回に関してはどちらかというと上級者向けの内容で、自分用のメモ・備忘録に近いものとなっております。設定や準備にそれなりの手間がかかるので、始めたての方やあまり自信がない、また選手としてプレーしながら配信したいといった場合はPrism Live Studioなど比較的簡単に設定できるアプリの方がおすすめです。Prism Liveについては個別に記事は書こうかな~と思います。

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メリット・デメリット

もともとLarix Broadcasterというアプリのソースを元に開発された無料の配信アプリです。

ほとんど中身はLarix Broadcasterと変わりません。

ただ、それ以外の機能にSIMとWifiのデータ通信をまとめるボンディング機能があります。内蔵SIMとWi-Fiルーター経由の電波が不安定な場合、それを振り分けてなるべく切断しないようにデータを一本化し、できる限り最大ビットレートでの配信を安定化することが可能です。

note.com

上記のようにかなり高機能なアプリですが、今のところ自分のモルック外配信ではそのごく一部しか使用していません。それでも十分使用する価値があります。

モルック配信の目線でみたときのメリットを以下にまとめます:

  • 他アプリだと有料となる機能が無料で使用できる
  • 画質や音質などさまざまな設定をかなり細かく出来る
  • 配信しながらローカルに動画ファイルをバックアップ保存
  • 広告なし
  • オーバーレイを自由に表示できる
  • 配信しながら他のアプリを操作できる

逆にPrism Liveなどと比較したときのデメリットは:

  • 設定項目がすべて英語、かつ多すぎる
  • YouTubeで配信する場合は事前にPC画面で準備する必要がある(IRL Pro側だけで完結しないので、急に始めることができない)
  • オーバーレイやテキストのテロップを細かく調整できない
  • TwitchやKickなど配信メインのサービス向けな感があり、YouTube用に使うには手間がかかる

といった点があります。

iPhoneの場合は?

IRL ProはAndroidでのみ使用可能なアプリです。iPhoneの場合は、同じLarix Broadcasterから派生しているMoblinというアプリが近い内容になっているようですが、実際に触ったことがないのでその実は不明。使用者がいるなら教えて欲しいくらい。

note.com

初期設定

Google Playからインストール。

play.google.com

開くとこんな感じ。電池残量、スマホの温度、使用中のカメラ、フレームレートなどを確認できるのが嬉しい。配信を開始するとさらに、回線状況やビットレートの安定感も見ることができる。

左上の歯車⚙を押すと設定画面を開くことができる。こんな感じですべて英語なので、気合を入れて見ていく必要がある。もしくはスクショを翻訳したり、スクショを対話型AIに送って解説してもらったほうが早い。

  • Streamer:あまり使わない。TwitchやKickなどを使用するときに設定しておくと自動的にコメント欄と接続できたりするが、YouTube配信時は無視してOK
  • Bonding:あまり使わない。Wi-Fiと携帯回線を組み合わせて配信を安定させる機能があるが、モルック配信時は携帯回線のみに頼ることがほとんどなのでしばらく使うことなさそう
  • Connections:使う。YouTube配信と接続するために必須の設定
  • Video:使う。動画の画質や解像度の設定をする
  • Audio:使う。音質の設定
  • Recording:たまに使う。配信しながら録画する場合の設定。回線が悪くライブが止まっていても、バックアップを持っておけば後日アップロードすることができるのであると嬉しい
  • Display:お好みに合わせて使う。プレビュー画面にグリットや音量メーターなどを表示する
  • Overlays:お好みに合わせて使う。モルック配信だとスコア表示を外部サイトで作って、ここの設定に追加して表示したりすることが可能。自分の配信だと時計と見出しのテキスト、あと(一旦画面を隠したいときの)蓋絵の画像を用意している
  • Import/Export Settings:基本使わない。他のデバイスと設定を移行する場合に使う
  • Advanced Options:あまり使わない。文字通り細かい設定項目がある

とりあえず配信したい(導通)ときの手順

Videoの設定

変更する箇所のみ:

Camera

  • Resolution:解像度。1920*1080 (16:9)
  • FPS:フレームレート。30 fixed rateにする。

Encoder parameters

  • Bitrate matchers resolution:お好み。解像度に合わせて自動的にビットレートを設定してくれるので、ONでもいい
  • Bitrate:1080pの解像度であれば6000Kbpsを基準に設定する。回線が良ければ上げて画質を強化してもいいし、回線が安定しなければ下げてカクつきを防ぐ

Vendor-specific video enhancements

  • Electronic image stabilization:電子式手ぶれ補正。ONにしているが実感は不明
  • Optical image stabilization:光学式手ぶれ補正。ONにしているが実感は不明
  • Noise reduction:画像ノイズの軽減。System default

上記以外は基本デフォルトからいじらない。

手ぶれ補正の機能が実際に有効になるかは、使用しているスマホの機種によるらしい。そもそも多くのスマホは、純正のカメラアプリで使用できる手ぶれ補正などの機能が、外部アプリだとロック(制限)がかかる場合が多く、純正アプリで動画を撮っているときに比べ配信中はブレが大きいな…というのはこれが原因らしい。

自分はZenfone10という機種を使っているが通常の動画録画時に比べ画面が赤みがかった感じになる。こういう相性もあるようだ。

ちなみにIRL Proのユーザーサイトでは、Galaxy S シリーズのPro版が最もIRL Proと相性が良い機種とされている。上記のロックがかかる範囲が狭いのと、機種自身の排熱機能が優秀で配信に向いているとのこと。ちなみにGoogle Pixelは排熱が微妙と書かれていたので、高くてシェア率の高いスマホ=配信向きとは限らない。

解像度やビットレートについては以下でも書いた

blog.jajapatatas.com

Audioの設定

変更する箇所のみ:

  • Prefer Bluetooth Mic/Headset:いじっていないが、Bluetoothでマイクやイヤホンを接続しているときはONにしたほうがいいかも
  • Audio source:External Mic (if present)。外部マイクがある場合はそれを優先するようにする。
    • 最近は外部マイク自身の性能を生かすためUnprocessed(未処理)にしているが効果は不明。配信に乗る音量が小さくなってしまった気がする

Processing

  • Input gain:マイク側で音量を上げられないときは、ここで入力音量を調節する

他にはノイズ軽減などの機能がある。外部マイクを使わずスマホの内蔵マイクを使っている場合はONにしたほうが良いかも(風の音をはじめ環境音を減らせる)。外部マイクを使っている場合はそっち側で設定したりできるので、実際にモニタリングしながら確かめる必要あり。

Recodingの設定

  • Record Stream:同時録画するかの設定。スマホのストレージ容量があるならON推奨
  • Split video into sections:一定時間おきに動画ファイルを分けてくれる。録画失敗して丸ごとパー、を防げる。何分お気にするかは下の項目で調整できる
  • Snapshot format:配信中にスクリーンショットを撮る機能があり、その設定

Overlaysの設定

Text/Picture

テキストやスマホに保存した画像を配信画面に載せる設定。テキストオーバーレイについては現状使っていない。Prism Liveのように直感的な設定ができず、HTMLコードを直打ちしないといけないので、後述するWebオーバーレイで代替した。

ピクチャーオーバーレイは前述した蓋絵を追加するために使う。解像度を1080pにしている場合は、同じサイズの画像を用意すれば調節不要でぴったり覆ってくれる。配信中は「いったん隠しときたいな~」という場面がしばしばあるので、あると嬉しい。

また配信プレビュー画面にはタップしてミュートできるボタンがあるので、放送事故回避に覚えておきたい。

Web overlays

外部サイトで取得・作成したオーバーレイを設定する。スコアボードについては以下で以前紹介しており、こういったものを追加する。

blog.jajapatatas.com

今は、スコアボード、時計、右上の見出し、コメント表示に使用している。個別のオーバーレイ追加方法はここでは省くので、暇があったら別途記事を書きます。

各オーバーレイは大きさや表示位置などを設定できるが、Prism Liveのようにプレビューを見ながら指で直感的に動かすことができないので不便。

Advanced options

show status bar on broadcast page のみONにしている。

YouTubeでの配信枠作成から配信開始まで

モルック勢はだいたいYouTubeで配信しているので、その方法を紹介する。

実はIRL ProはTwitchやKickでの配信向きに作られている感がある。YouTubeと違い「配信枠を作る→アプリでその枠を指定する」という手間がなく、チャンネルさえ指定すればすぐに配信できるようになっている。でも(幅広い年齢層があり決して配信サイトに詳しいとはいえない)モルック勢にTwitchをインストールしてくれとは言えない。

配信枠の作成

PC、もしくはスマホやタブレットでPC用の画面でYouTube Studio(管理画面)を開く。「作成」→「ライブ配信を開始」で新しい配信枠を作成する。いつも通りの手順で作成まで進めてOK。

作成するとライブ配信のステータス画面が表示される。

画面上部のプレビューが表示される画面内にある、「ストリームキー」を押下し、「新しいストリームキーを作成」を押下。

名前は自由に分かりやすいものを設定する。モルック配信は複数枠を作成することがあり、枠ごとに別のストリームキーを用意したいので番号があるとわかりやすくなる。説明は任意。他の項目はそのままでOK。

作成するとストリームキーが作成したものに変更される。「このストリームキーをIRL側で指定すると、この配信枠で配信を始められる」状態になった。

ストリームキーの右側にあるコピーボタンで、作成したストリームキーをコピーし、スマホで見られるLINEのメモか何かに保存しておく。

ストリームキーは、例えば 1234-abcd-5678-efgh-9012 のようなランダムな文字列。

IRLProでConnections設定

IRL Proで設定→Connectionsを開く。

「New connection」をタップする。

Nameには任意の接続名を入力する。「YouTube 1」とかにしておく。

URLには、先程のストリームキーと組み合わせて、 rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/{ストリームキー} と入力する。 rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/ はライブ配信画面にある「ストリームURL」のこと。先程例にあげたストリームキーだと、 rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/1234-abcd-5678-efgh-9012 のように入力すればOK。

作成すると、接続一覧に追加されます。複数作成した場合は、どのキーを使うかを選択できます。流したい配信枠に応じたキーをチェックする。

Connectionを設定したら、プレビュー画面に戻り、下部の再生ボタン(▶️)を押すと配信が開始できる。

基本的にはYouTube側も自動的に開始してくれるが、念のため公開されているか確認すること。開始していない場合は、YouTube側のライブ配信画面で開始ボタンを押す必要がある。

配信の終了

映像自体はIRL Pro側で停止すると止めることができるが、これだけだとYouTube側の枠が閉じず、延々ローディング(クルクル)状態になる。そのため、YouTube側の管理画面で終了ボタンを押す必要がある。

配信中の調整メニュー

配信中の調整は、プレビュー画面の右上にあるメニュー(︙)から可能。

  • CAMERA:使用するカメラを選択したり、露出、ズーム、 などを設定。設定次第ではボリュームキーでズームを調整したりできる
  • NETWORK:ビットレートの調整など
  • DISPLAY:プレビュー画面の表示設定
  • OVERLAYS:作成したオーバーレイの表示有無
  • AUDIO:マイク音量の調整
  • LOG:デバッグ用のアレなので関係無し

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