
本記事は2026年3月22日開催の「Mölkky Mania THE FINAL(モルマニファイナル)」特別企画として、大会運営のMölkky Mania様から寄稿いただいた内容を掲載しています。
2026年3月、各地の王者が集うMölkky Mania Presents 2025 FINAL CHAMPIONSHIP。
今回ご紹介するのは、8月に開催されたMölkky Mania Sendai -OPEN- vol.1で見事優勝を果たし、東北・山形から参戦するMK King'sです。
チームを象徴する言葉は「一生懸命頑張る中年たち」。平均年齢53歳、まさに今が第二の青春と語る彼らの、深すぎるモルック愛と個性あふれるメンバーの素顔に迫りました。

- 偶然の出会いから、全国レベルの強豪へ
- 個性爆発!3人の「手練れ」たち
- 1. 雑念を削ぎ落とす理論派リーダー:ガン(丸藤智人)
- 2. 重心を操るゴルフ巧者:カズヲ(佐藤和男)
- 3. 進化を止めない仕事人:ながっち(長澤和行)
- チームの絆と「エモさ」を胸に
- 全国モルックカレンダーニュースについて
偶然の出会いから、全国レベルの強豪へ
MK King'sの活動拠点は山形県酒田市。普段はSMA(庄内モルックアカデミー)で腕を磨いています。
彼らがモルックを始めたきっかけは、なんと地元企業の酒田米菓が、YouTubeの企画で獲得した賞金でモルックセットを市に寄贈したこと。もともと自治会の役員だった3人は、そこで初めてモルックに出会いました。
当初は自治会内の活動でしたが、公園で偶然他のモルッカーと出会い、競技志向のチームと練習を重ねるうちに、「気がつけば沼にはまっていた」といいます。チーム名の「MK」は活動していた公園(宮野浦・九木原公園)から、「King's」はメンバーの頭文字のアナグラムから名付けられました。
個性爆発!3人の「手練れ」たち
MK King'sの最大の魅力は、異なるスポーツ背景を持つ3人が、それぞれの経験を独自のモルック理論に昇華させている点です。
1. 雑念を削ぎ落とす理論派リーダー:ガン(丸藤智人)
チームのまとめ役であり、第12回モルック日本大会(2025)ベスト16の実力を持つガンさん。彼の強みは、過去に取り組んできた陸上、ダーツ、ビリヤードなど自分一人で完結するスポーツの経験から来る、圧倒的な没頭力です。

独自のメンタル術
試合中、ガンさんは独特なルーティンで集中力を高めています。
「意識を削いでいくんです。周りの不要な情報や雑念を、バナナの皮を一枚ずつペロペロとめくっていくようなイメージで……最後に残った芯の部分、その一本だけに集中するんです。」
このイメージトレーニングにより、周囲の状況に関係なく、自分だけの世界に入り込むことができます。
「5cm以内」に寄せるビリヤードの物理学
技術面では、スキットルコントロール(寄せ)のスペシャリスト。 「6m以内であれば、距離や方向を5cm以内の誤差で調整できる」と語るその精度の裏には、意外なルーツがありました。
「実はビリヤードの経験が生きているんです。『この位置にこの強さで当てれば、これくらいの角度で転がる』というようなビリヤードでの経験がモルックにも活かされているんです。」
2. 重心を操るゴルフ巧者:カズヲ(佐藤和男)
「カズヲ」のモルックネームで親しまれる佐藤さん。社会人になってから始めたというゴルフの経験が、彼のモルックスタイルを支えています。

ゴルフとモルックの共通点「タメと体重移動」
野球、ゴルフ、卓球など多くのスポーツ経験を持つカズヲさんですが、特にゴルフの動きがモルックに役立っていると語ります。
「ゴルフのスイングで重要な『体重移動』や、一瞬の『タメ』を作って打つ感覚。これがモルックを投げる時の重心移動やすべての動作にすごく似ているんです。」
この身体操作から繰り出される「中距離ショット」や、手前のスキットルを超えて後ろのスキットルを取る「ふわり」投法はチーム随一の安定感を誇ります。
課題は「平常心」
そんな熟練の技を持つカズヲさんですが、自己分析は非常に謙虚。「実はメンタルがあまり強くない」と語り、FINALに向けての最大のテーマに「平常心」を掲げています。技術は完成されているからこそ、大舞台でいかにいつも通りのスイングができるか。その「心」の戦いにも注目です。
3. 進化を止めない仕事人:ながっち(長澤和行)
過去にはゴルフをされていたというスポーツマン、ながっちさん。 しかし、モルックに関しては「型がないのが面白い」と語り、驚くべき柔軟性でスタイルを変化させてきました。

決断のフォーム改造「バックから縦投げへ」
実はながっちさん、元々は投擲の7〜8割がバックハンドの使い手でした。しかし、取ったスキットルを押す力が弱いという課題に直面し、なんと今年の夏頃から全投擲で順手へのフォーム改造を決断。わずか数ヶ月でこの新フォームをものにしたうえ、今では縦投げが最大の武器に。
「縦で取るようなスキットルはその前の投擲で相手に妨害されにくいですし、相手に『縦で来るのか?』と思わせるプレッシャーにもなります。」
仙台大会の優勝時は、この縦投げが冴え渡り、次々と上がりを決める「フィニッシャー」として大活躍しました。「強者たちに抗いたい」と語るその闘志は、誰よりも熱く燃えています。
チームの絆と「エモさ」を胸に
酒田米菓の寄贈から始まった偶然の出会い。それが今、全国の強豪と渡り合うチームへと成長しました。 ガンさんは現在のチーム状況をこう表現します。
「この世代になって、みんなで一緒に夢中になれることってなかなかない。ある意味『第二の青春』みたいな。今の言葉で言ったら『エモい』ってやつですね(笑)」
20〜30年前の感覚を取り戻し、純粋に競技に没頭する「MK King's」。理論のガン、体幹のカズヲ、進化のながっち。 三者三様、大人の本気が詰まったプレイで、CHAMPIONSHIPの台風の目となるか。彼らの「青春」から目が離せません!
取材・文:Mölkky Mania 永濵侑
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