
本記事は2026年3月22日開催の「Mölkky Mania THE FINAL(モルマニファイナル)」特別企画として、大会運営のMölkky Mania様から寄稿いただいた内容を掲載しています。
2026年3月、各地の王者が一堂に会するMölkky Mania Presents 2025 FINAL CHAMPIONSHIP。今回ご紹介するのは、7月に開催されたMölkky Mania Tokyo -OPEN- vol.2の優勝チーム「MFJ」と、8月に開催されたMölkky Mania Kawasaki -OPEN- season.4-4の優勝チーム「海亀」が融合して誕生した強力な合同チーム、「MNJ」です。
- 1. ペタンク王者の誇りと「チーム戦」への愛情:ヤマジュン(山本潤一)
- 2. みんなを笑顔にする「意外性」のヒロイン:MIHO(渡邉実穂)
- 3. 海亀を支える安定のモルッカー:なり(村井一成)
- 4. 大逆転負けの悔しさを胸に、いざファイナルへ!
- 全国モルックカレンダーニュースについて
チームメンバーは、MIHOさん、ヤマジュンさん、なりさんの3名。合同チームである「MNJ」という名前は、メンバー3人の頭文字(MIHOのM、なりのN、ヤマジュンのJ)からシンプルに名付けられました。
もともと6月の東京大会に、ヤマジュンさん、MIHOさんともう1人の3名で出場し5位タイに入賞。その時にもらった割引券を使って次も出ようと約束していたものの、メンバーの都合が合わず、7月の東京大会には2人で出場し見事優勝を果たしました。ヤマジュンさんは10月末の日本大会を見据えてなりさんと出場した8月の川崎大会でも優勝の栄冠を掴み取りました。
異なる背景と強みを持つ3人が、どのようにして「言いたいことを言い合ってわちゃわちゃできる」最高のチームワークを築き上げたのか 。そして、彼らがファイナルに懸ける熱い思いとは。


1. ペタンク王者の誇りと「チーム戦」への愛情:ヤマジュン(山本潤一)
【所属:海亀、Team Itabashi】
モルック歴6年目を迎えるヤマジュンさんは、チームの戦略を担う頭脳であり、大黒柱です。その卓越した技術の裏には、モルックに出会う前に長年打ち込んでいたペタンクの経験があります。

「コントロール勝負ならいける」という確信
ヤマジュンさんは、2017年の東日本ペタンク選手権で優勝を果たしたほどの実力者でした。しかし、コロナ禍によってペタンクの大会が次々と中止になり、目標を見失っていた時期がありました。そんな時、テレビ番組『ジャンクスポーツ』でダウンタウンの浜田さんがマイナー競技の紹介としてモルックをやっているのを目にします。
「ペタンクとモルックは似たような競技。投げる競技で、コントロール勝負であれば、自分もいいところに行くんじゃないか」
そう直感した彼は、多摩地区の体験会に参加。そこで才能を褒められたことで一気にのめり込み、セットを購入して本格的に練習を始めました。初期の大会でvistAAという強豪チームに当たってボロ負けしたこともありましたが、その悔しさが「絶対に上手くなってやる」という情熱に火をつけました。ペタンクの投げ方を改良してモルックに応用した「バックハンド」が、今の彼の最大の武器となっています。
「倍になる喜び」を求めて
彼が個人戦よりもチーム戦に強いこだわりを持つ理由は、そのプレースタイルと哲学に表れています。
「個人戦は自分が成功しようが失敗しようが自分だけの問題ですが、チーム戦には勝ちたい仲間がいます。仲間の状況を見て戦略を立て、極力勝つ確率を上げる試合運びをしたい。うまく噛み合って優勝すると、自分一人ではなくチームメイトみんなが喜ぶ。喜びが2人分、3人分と倍になっていくのが、チーム戦の醍醐味です」
ヤマジュンさんを擁する「海亀」は、第12回モルック日本大会in福島で準優勝という輝かしい成績を残しています 。さらに、8月、9月のモルマニ川崎大会では連続して決勝に進出する圧倒的な強さを見せつけました。
2. みんなを笑顔にする「意外性」のヒロイン:MIHO(渡邉実穂)
【所属:Red Beko、Field Tripなど】
モルック歴4年半のMIHOさんは、持ち前の明るさでチームを盛り上げるムードメーカーです 。テレビ番組で「さらば青春の光」の森田さんがモルックをしているのを見て興味を持ち、旦那さんと一緒に体験会に参加したのが始まりでした。

和気あいあいとした雰囲気に魅了されて
「若い方から年上の方まで、一回りも二回りも下の子や小学生とも一緒に楽しめるスポーツなんて、他にはなかなかないですよね」
バレーボールの経験を持つ彼女ですが、モルックの「和気あいあいとした温かい雰囲気」にすっかり魅了されました。「MIHO」というモルックネームも、スマホで大文字変換した際に一番最初に出てきたからそのまま押してみた、という飾らない彼女らしい理由で名付けられています。
誰も取れない場面で魅せる「意外性」のショット
MIHOさん自身は「順手しかできない」「たまたま良かっただけ」と謙遜しますが、ヤマジュンさんからの評価は全く異なります。
「MIHOさんの強みは『意外性』です 。誰もが取れないような難しい盤面の時に、急に取り始めるんですよ」
7月の東京大会の優勝も、準決勝でMIHOさんが8メートルほどの難しいフィニッシュを見事に決めたことが決定打となりました。戦略的に組み立てるヤマジュンさんの脇で、予測不能な勝負強さを発揮するMIHOさんの存在が、チームに計り知れない爆発力をもたらしています。「MIHOさんと優勝できるなんて夢にも思いませんでした」と笑い合うほど、二人の間には率直で温かい信頼関係が築かれています。
3. 海亀を支える安定のモルッカー:なり(村井一成)
【所属:海亀】
モルック歴約3年のなりさんは、ヤマジュンさんと共に「海亀」として日本大会準優勝、そして8月の川崎大会優勝を果たした実力派です。

飲み会から始まったモルック人生
モルックを始めたきっかけは、職場の同僚との飲み会で話題になったこと。学生時代にバスケットボールで鍛えた身体能力と空間把握能力を活かし、めきめきと実力をつけました。「なり」というモルックネームは、本名(かずなり)に由来し、「妻から呼ばれている名前」をそのまま使用しているという心温まるエピソードを持っています。
目標は「フォルト0」という究極の堅実さ
今年の目標に「フォルト0」を掲げているなりさん 。なりさん自身が「ヤマジュンが全部決めてくれました」と手柄を譲る謙虚さを持っています。互いのミスをカバーし合うプレースタイルこそが、「海亀」の強さの根源であり、MNJの安定感を支える強靭な屋台骨となっています。居酒屋の名前から取ったという「海亀」の看板を背負い、彼は黙々と自らの役割を全うします。
4. 大逆転負けの悔しさを胸に、いざファイナルへ!
確かな技術と実績を持つ3人が集結したMNJ。しかし、彼らの道のりは決して順風満帆なだけではありませんでした。
特に、ヤマジュンさんとなりさんの「海亀」コンビにとって、忘れられない悔恨の記憶があります。それは9月のモルマニ川崎大会の決勝戦。彼らは8月に続く連覇を目指し、優勝に王手をかけてあと1セットというところまで迫っていました。上がり目を複数回投げるチャンスがありながらも決めきれず、そこからまさかの3タテ(3セット連続奪取)を許し、歴史的な大逆転負けを喫してしまったのです。
手の届くところにあった勝利がすり抜けていく屈辱。その悔しさは、今も彼らの心に深く刻まれています。
だからこそ、この「モルマニファイナル」は、彼らにとって単なる全国大会ではなく、あの大逆転負けの借りを返すためのリベンジの舞台でもあります。
ファイナルに向けた意気込みを尋ねると、MIHOさんは「2人にキャリーしてもらって優勝だ!」と無邪気に笑い、なりさんもまた「2人にキャリーしてもらいます!」とお茶目に答えます 。 そしてヤマジュンさんもまた、二人をキャリーする重圧を「倍になる喜び」として力に変える覚悟を持っています。
モルマニの各大会で結果を残している経験値を武器に、屈辱をバネにして這い上がったMNJが、全国の頂点を目指してファイナルの舞台に立ちます。 大逆転負けの悪夢を乗り越え、今度こそ完璧な勝利を掴み取ることができるのか。
王者の融合チーム「MNJ」の戦いに、熱い視線が注がれます。
取材・文:Mölkky Mania 永濵侑
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