全国モルックカレンダーニュース

モルックに関するイベントや大会の予定、結果などについてお知らせします。

日本モルック協会がルール改正を発表。公式大会では6月のジャパンオープンから採用予定

日本モルック協会(JMA)は4月14日、モルックのルール改正を発表しました。

モルックルールの新たな追加・変更について – 一般社団法人 日本モルック協会

この度、国際モルック連盟(International Mölkky Organization/IMO)より「モルックのルール」の新たな追加・変更が発表されました。 これを受けて、日本モルック協会として国内ルールの変更を実施いたします。

これらの追加ルールは、次回の公式戦である「第2回モルックジャパンオープン」より採用して参ります。 尚、8月に行われる世界大会でも大変重要なルール追加となっております。 変更点だけをまとめた抜粋版も用意いたしましたので、大会出場の方は必ずご確認をお願いいたします。

上記の通り、今回の改正はJMAが所属している国際モルック連盟(IMO)が先日行ったルール改正を契機としておこなわれたものであり、IMOのルール改正がほぼそのまま採用されているといった内容です。

更新されたJMA作成モルックルールブック(PDF)

更新点についての解説・抜粋資料(PDF)

IMOのルールブックはここから確認可能(IMOサイト内ドキュメント一覧)

更新内容について

更新内容な主なポイントは、モルック棒の重さについての規定、コート外の判定、コートの境界線についての解釈と境界線付近に倒れたスキットルの戻し方、投擲前であれば投擲エリアを出入りが許容される条件、セットや投擲の制限時間、屋内での特別ルールなど幅広く、適用対象のジャパンオープンや8月開催予定の世界大会(函館開催)に出場する選手・チームは要チェックであり、さらには、各地域で大会を開催する主催者も確認をしたうえで自らの大会ではどのように適用するのかを検討する必要があります。

以下では一部比較的影響が大きい点について解説します。

下記の他にもルール改正点があり、詳細はルールブック末尾の「改訂リスト」から確認することを推奨します。抜粋版には記載されていない変更点についても、特に大会主催者は確認が必要です。

2.1. 道具の配置>モルック棒の重さ

「モルック棒の最軽量と最重量の差は50g以内であるべき」と規定が追加されました。これまで重さに関する定義は特にありませんでしたが、大会内においてモルック棒の重量に幅がありすぎないように調整する方針となりました。

一方で、「50g以内」というのが、どこからどこまでなのかは不明です。300g未満から400gを超えるモルック棒が存在するなか、どの重さを中心とするのかが現時点では定義されていないため、今後の調整に注目が集まります。

また「あるべき」といった表現であるため、必ずしも遵守する必要がない努力規定なのかも現状不明です。少なくともJMAはこの方針に基づくと思われますが、各大会の主催者は自らの裁量で決定することとなりそうです。

2.3. 試合の流れ>コート外に出たスキットルの判定

試合においてコートの大きさが定義されている場合、プレーによってコート外に出たスキットルはどのような状態であっても「倒れた=得点の加算対象になる」判定となることが明記されました。

このため、コート外で壁にもたれかかったり、別の物体によりかかっている、スキットルが立ちがっているなどの場合においても、加算対象になることとなりました。

5.8. モルッカーリの踏み越え

これまでは投擲を開始する前であっても、一度投擲エリアに入った選手が再び投擲エリア外に出た場合はフォルト(=投擲ミスをカウントする)の判定対象になっていました。

しかし今回の変更によって、投擲開始前であれば、相手や審判に宣言したうえでエリア外に出ることは許容され、フォルトの対象にもならないこととなりました。これによって、戦術を見直したりコートの様子を確認することができるようになっています。

ですが、エリアの出方には条件があり、いかなる場合であってもエリアの前から出てはいけない、つまり「モルッカーリをまたいではいけない」という条件も明記されているため、モルッカーリをまたぐクセがある選手は要注意となります。

このほか、投擲中(モルック棒が手から離れて投げられ、静止するまで)、投擲後のエリアに関する扱いについても規定されています。

ルール規定に関する今後の展開

モルックは元々レクリエーション目的が強く、スポーツ競技としての歴史はまだまだ浅いといえます。そのためルールについても細かい調整や具体的な定義が必要になるポイントが残っており、それらの更新を選手やチーム側が細かくチェックしフィードバックを送ることで、より納得感があり公平といえるものに近づいていくでしょう。

またそのルールをどのように運用していくかも現時点での大きな課題です。大会ではほとんどの試合がセルフジャッジにて行われており、詳細な規定が浸透しない要因となっています。JMAは不定期で審判員講習会を開催し審判ライセンスの発行を進めていますが、審判員が実際に試合を裁く機会が増えていくことがルール普及の後押しとなるでしょうか。

全国モルックカレンダーニュースについて

全国モルックカレンダーでは、大会や練習会、体験会などのイベント情報を作成しています。お近くのイベントを探す際に利用して下さい。

HP版 | 全国モルックイベント大会イベントカレンダー

スプレッドシート版 | 全国モルック大会イベントカレンダー

Twitter(X) | 全国モルックカレンダー

BlueSky | 全国モルックカレンダー

Instagram | 全国モルックカレンダー

大会情報・結果を募集しています

モルックの大会情報、大会結果の情報口コミを募集しています。

大会情報については、Googleフォームの全国モルック大会イベントカレンダー 情報提供(通常版)全国モルック大会イベントカレンダー 情報提供(フリーフォーム)、もしくはTwitterアカウントへDMで募集しています。

大会結果については、Googleフォームは作成中、もしくはTwitterアカウントへDMで募集しています。